日本ファジィ学会誌
Online ISSN : 2432-9932
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Multi-goal Programming Including Fractional Goal in Consideration of Fuzzy Solutions
太田 英一山口 俊和
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1995 年 7 巻 6 号 p. 1221-1228

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抄録
ファジィ多目標計画法は, これまでに種々のタイプの定式化や解法が提案されているが, これらは線形式の目的関数だけを対象にしたものが多い.しかし, 目標として掲げられるものの中には, 比率式であらわされる目標もあるため, 比率目標を取り扱うことができるモデルの方が好ましい.また, 既住のファジィ多目標計画法の多くは, あいまいな数値を考慮しているにもかかわらず, 解が確定値で得られるタイプが多い.しかし, 問題を構成する要素があいまいな数値で与えられているのであるから, そのあいまいさの程度に依存して, 解自体もあいまいな数値として算出される方が自然である.このような考え方に基づいた解法の一つに高野らの方法がある.しかし, この方法も比率目標を取り扱うことはできない.本研究ではこのような状況を考慮して, 高野らの解法を拡張し, 比率目標にも対応することができる解法を提案する.
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© 1995 日本知能情報ファジィ学会
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