日本ファジィ学会誌
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連想記憶を用いたインタラクティブ手話インタフェースの試作
山口 亨吉原 道宏石川 欽彦小俣 寿之
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1996 年 8 巻 5 号 p. 901-907

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抄録
本稿では、聴覚障害者などの弱者救済の視点から重要となるインタラクティブ手話インターフェースを提案する。提案の手話インタフェースは、1)手話動作を認識する(人間の意思を理解する)機能、2)手話動作を生成する(計算機の考えを表現する)機能、3)手話動作の知識を追加する(新しい手話動作を学習する)機能を有している。1)の機能は、非特定者の手話動作を認識するため、連想推論によるファジィラベルマッチング手法を用いて実現する。2)の機能は、連想推論の「推論の双方向性」の特徴を用いて、連想メモリ上に記憶してある手話動作評価のためのルールを認識の場合と逆方向に利用し実現する。3)の機能は、連想メモリの学習機能を利用したABL(Activation Bidirectional Propagation Learning)学習法を用いて実現する。そして提案のインタフェースが上述1)、2)、3)の機能を有することを実験及び実行例により示す。また、提案の手話インタフェースは手話のみのインタフェースにとどまらず、ノンバーバルインタフェースへと拡張することができる。
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© 1996 日本知能情報ファジィ学会
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