機能水研究
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次亜塩素酸水生成装置に関する調査報告2013
堀田 国元都筑 洋子古米 保菊地 憲次
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2012 年 8 巻 2 号 p. 1-26

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抄録
次亜塩素酸水とは、希薄な塩化ナトリウム(NaCl)あるいは塩酸水などの塩化物イオン(Cl-)を含有する水溶液を電解することによって生成する次亜塩素酸が主生成分の電解水を指している。生成装置を含めて、品質、有効性、安全性に関して国の審査を経て食品添加物(殺菌料)に指定されたものとして、強酸性次亜塩素酸水、弱酸性次亜塩素酸水、および微酸性次亜塩素酸水がある(2013 年8 月現在)。一方、次亜塩素酸ナトリウム(食品添加物)の希釈液として見做されている“電解次亜水(pH7.5 超)”もNaCl 水の電解によって生成する次亜塩素酸を含んでいる。機能水研究振興財団では、以上について食品添加物およびそれと同等性のあるものとして括り、日本機能水学会監修のもと専門家および認可申請した企業などの協力を得て「次亜塩素酸水生成装置に関する指針」を作成し、第2 版を2012 年12 月に刊行した。  次亜塩素酸水の製造は以下の工程で行われる。飲用適の原水(軟水が前提で、硬水は軟水化)にNaCl や希塩酸などの被電解物質を規定の濃度に加えて電解槽に導入し、直流電流を流すと陽極において次亜塩素酸が生成する。生成装置からは次亜塩素酸を規定の濃度で含む電解水が吐水されるが、それを直接使用するか、または貯水タンクに貯めたものを使用する。上記の指針には、生成装置の解説とともに、次亜塩素酸水の生成工程に関連する機器の施工と保守管理についてまとめられている。  一方、上記の次亜塩素酸水のほかに、次亜塩素酸を中性状態(pH6.5~7.5)で生成する電解装置がある。その電解水は、生成装置とともに、品質、有効性、安全性に関するデータを揃えて厚生労働省に認可申請相談したものの、担当官の状況判断により個別審査の俎上に乗らないままに据え置かれている。この電解水は、水道水そのもの(塩化物イオンを含む)を電解することによって生成し、その水質は水道水基準に適合しており、いわば“中性次亜塩素酸水”ということができる。  そこで本調査報告では、以下に示す事項について「次亜塩素酸水生成装置に関する指針第2 版」の「第2部生成装置」から抜粋して掲載しているが、“中性次亜塩素酸水”の生成装置についても掲載した。
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© 2012 日本機能水学会
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