抄録
日本機能水学会では、機能水を「人為的な処理によって再現性のある有用な機能を獲得した水溶液の中で、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされたもの、及び明らかにされようとしているもの」と定義しており、電解水はその代表的なもので、殺菌力があることから衛生管理等に活用されている酸性電解水(次亜塩素酸水)や適量(0.5~1L/日)の継続飲用により胃腸症状改善効果が認められている飲用アルカリ性電解水(通称、アルカリイオン水)がある。しかしながら、電解水は、「ユーザーが機器を操作し製造・使用する」、「薬事的効果をもつ“水”」などのユニークな特徴を有するため、専門家でも間違った理解や判断をしやすい側面をもっていることに留意しなければならない。ここでは、2011年に田仲紀陽先生が提案した酸性電解水のユーザーを対象とした機能水技術認定制度について概説する。