日本庭園学会誌
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松巖院庭園とその作庭記事について
西 桂百田 昌夫
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1996 年 1996 巻 4 号 p. 22-31

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抄録
松巖院庭園は、江戸時代後期の作庭であるが、当院には1859年 (安政6) 今北洪川筆の「松濤軒記」が遺っている。これには1844年 (天保15) 以前に当時住職の中谷月渓により作庭されたとする作庭時期や作者に関する記事もある。こうした資料があることは、単に庭園観賞ということだけでなく、この時代・この地域の作庭や作風の基準となるものであり、学術資料としても極めて貴重と考える。この「松濤軒記」を中心に本庭を紹介する。
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