2021 年 16 巻 3 号 p. 221-234
山岳トンネルの建設プロジェクトでは事前調査における地山評価と実際の地山の状態の乖離により,施工時に建設コストが大幅に増加する事態が生じている。このため,事前調査における地山評価の精度向上が求められている。筆者らは,地山評価の予測精度の向上を目的にニューラルネットワークを用いた地山評価に関する研究を行っている。本研究では,まずニューラルネットワークの解析モデルの最適化を行った。次に,ニューラルネットワークの有意性を検証する目的で,物理的特性に着目し,他の機械学習手法による地山評価と比較した。最後に,ニューラルネットワークに岩種情報を入力することにより,地山評価に与える影響について検討した。その結果,ニューラルネットワークは他のアルゴリズムよりも有用性があること,さらに,岩種を考慮する必要性を示した。