地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
報告
約2.7〜4年の長期圧密試験によるベントナイトの二次圧密特性
高山 裕介山本 陽一後藤 考裕
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2023 年 18 巻 3 号 p. 317-330

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抄録

Na型ベントナイト・砂混合土に対する約 1.8年の長期の圧密試験により,二次圧密過程の変形が加速的に増加する傾向が報告されている。そこで,このような二次圧密の加速挙動が生じた要因の分析を行い,それらの要因に対する対策を試験装置に施し,ベントナイトやカオリナイトを用いた10年以上を想定した長期圧密試験を開始した。本研究では,長期圧密試験開始から約2.7~4年経過時までの試験データに基づき,ベントナイトの二次圧密特性を調べた。その結果,試験開始から約2.7~4年の計測期間では,時間の対数に対して直線的に二次圧密が進行するという従来の粘土に対する知見と概ね整合的な結果が得られた。今後も試験期間が10年程度以上となるまで試験を継続し,ベントナイトのより長期的な二次圧密特性について調べていく予定である。

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© 2023, 公益社団法人 地盤工学会
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