2007 年 2 巻 4 号 p. 329-337
廃棄物処分場の表面遮水技術の一つであるキャピラリ-バリア材の上部排水層に,保水・透水特性,粒度分布が異なる八戸しらすと豊浦砂を用いてキャピラリーバリア1)に関する室内模型実験を行った。斜面傾斜角を5°,10°,降雨強度を5~40mm/hに変化させ,各降雨強度での定常時の有効限界長や貯留量,水収支,保水形態の比較を行ったところ,八戸しらすのバリア材としての有効性が確認できた。またKung2)が提案したバリア限界長の理論値との比較,飽和不飽和浸透流解析コードPlaxFlow3)を用いた数値解析から,実験値との整合性を検討した。