2026 年 21 巻 2 号 p. 203-218
室内試験によって土試料の力学特性を調べる際に,試料を原位置の有効応力で再圧密して室内で有効応力状態を再現する操作はrecompression(再圧縮)と称され,乱れの影響を除去し信頼性の高い強度,変形特性を求める上で効果的とされている。再圧密の過程で発生する体積ひずみは試料の品質を評価する指標として用いられているが,自然地盤から採取した粘性土試料から求めた体積ひずみについて公表されたデータは少ない。本論文は,わが国の港湾事業と海上空港事業のために採取された海成粘土試料に再圧縮法が適用された事例において,再圧密過程で発生した体積ひずみのデータを収集・分析し,体積ひずみに基づいた試料品質判定の妥当性につて考察を行っ。