著者らは,重機による締固め作業が困難な狭隘現場における土構造物の施工の省力化・急速化を目的に,締固めを要しない流動化処理土の鉄道盛土材料としての適用性について検討してきた。本論文では,保護層を設けた提案構造の長期耐久性,流動化処理土の強度発現特性,配合強度設定および強度・変形特性について報告する。長期モニタリングの結果,保護層は流動化処理土の乾燥や変色を防ぐ効果を有していることが明らかとなった。ただし,現場と室内の養生条件の違いにより,現場では材齢28日時点で設計基準強度に達成しておらず,現場/室内強度比等を考慮した安全率2.3を設けることを提案した。また,一軸圧縮試験・三軸圧縮試験の結果から,供用時における流動化処理土の強度定数は,せん断抵抗角𝜑 = 0°,粘着力𝑐は一定であり一軸圧縮強さ𝑞𝑢から粘着力𝑐を設定できることを明らかにした。