新設道路と鉄道盛土との交差部を非開削アンダーパス工法のひとつであるJES工法で施工した。中壁をRC造で構築するにあたり,仮受け方式として「仮梁方式」を採用した。仮梁方式は過去の施工例が少なく,軌道変位に与える影響評価が困難であった。特に,仮梁撤去時には荷重の受け替えが生じることから,大きな軌道変位が発生するリスクが高いと考えた。そこで,仮梁の支持部に油圧ジャッキを設置し,プレロード・アンロードを行うことによって仮梁設置・撤去時の軌道変位を制御する計画とした。施工時は軌道変位計測および函体変位計測を行い,設計変位量と計測結果を比較した。計測した函体変位量は,設計変位量よりもやや大きい値を示したが,軌道変位量は函体変位量の80%以下となった。施工時の軌道変位は段階的に推移し,適宜軌道整備を行うことで列車運行に影響を与える軌道変位の発生を防いだ。