抄録
本研究は,都市における地下水有効利用の一つとして提案されている帯水層蓄熱システムについて着目した。本システムを導入する際に,地下水利用時の揚水によって起きる圧密の問題や,熱移動に関しての挙動を把握する必要がある。そこで,実際に本システムが大都市沿岸部に導入された場合を想定し,有限要素法による3次元浸透・圧密連成解析と,3次元地盤熱水分移動解析を行った。その結果,本システムは圧密沈下の影響はなく,想定した地上11階,地下4階の建物では,夏季15%,冬季30%の電力消費が削減されることが判明した。