令和6年能登半島地震は,石川県能登半島を中心に北陸地域の広い範囲において地震による被害を生じさせた。内陸で発生したマグニチュード7を超える地震であったが,このような地震は我が国において歴史上とりわけ珍しい事象ではなく,近い将来に発生が危惧されるような規模の地震である。このため,将来の地震災害を軽減するためにも,本地震に関する記録を整理し残すことは重要といえる。本論文は,地盤工学会によって結成された災害調査団の活動のうち地盤震動部門の成果を中心に,地震動と地盤震動の特徴に関して整理したものである。各地の地震動,地盤震動を網羅的に示すことまでは叶わないが,代表的な地点におけるそれぞれの特徴について整理する。自然現象の理解には時間を要することもあるため,いずれも執筆時の知見に基づくものであることは予めお断りしたい。