マウスに飼料CE-2を時間制限摂食させた場合に,抑うつ様行動量の変動が認められるか否かについて検討を行った.本研究では,C57BL/6J雄性マウスを用いた.被験群のマウスについては飼料の摂取が可能な状態を1日16時間に制限し,対照群のマウスについては常時摂取可能な状態とした.実験開始から4週間後,強制水泳試験を行うとともに,体重および空腹時血糖値の測定を行った.強制水泳試験における無動時間,体重,空腹時血糖値について,それぞれ被験群と対照群との間で比較を行った結果,2群間で有意な差は認められなかった.このことから,C57BL/6Jマウスに対して,4週間,飼料CE-2の摂取が可能な状態を1日16時間に制限することは,抑うつ様行動と関連がない可能性が示唆された.