本研究は,急性期部署に勤務する新卒看護師の職業性ストレスとその関連要因について,特にネガティブな出来事からの回復を促す心理特性であるレジリエンスに着目して調査した.454名を対象に無記名自記式質問紙を用い,属性,職業性ストレス簡易調査票,二次元レジリエンス要因尺度,サポート内容(情緒的・評価的・道具的・情報的サポート)を調査し,128名の有効回答を分析した.資質的レジリエンス得点で高群・低群に区分し,心理的ストレス反応に関連する要因を重回帰分析により分析した.その結果,両群とも「仕事や生活の満足度」が心理的ストレス反応に負の要因として関連していたが,2群で異なる要因もあった.低レジリエンス群では「質的な心理的な仕事の負担」が正の要因として,高レジリエンス群では「職場の対人関係でのストレス」が正の要因として,「情報的サポート」が負の要因として心理的ストレス反応に関連していた.心理的ストレスを軽減する要因は,資質的レジリエンスの程度により異なる可能性が示唆された.