日本ヘルスケア歯科学会誌
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症例報告
初診時に多数歯う蝕を有し来院した小児患者の9年経過症例
長岡 守
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 19 巻 1 号 p. 34-39

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抄録
小児のう蝕の減少が報告されて久しいが,現在でも歯科医院に来院する患者の多くは多数歯のう蝕を有している.とくに小児のう蝕患者では本人の問題もさることながら,その環境や保護者の知識,疾患の理解度などに大きく影響される.さまざまな情報が溢れるなかで,いかに正しくかつ有益な情報を適切なタイミングで提供するかが,う蝕治療を行っていくうえでは重要である.本症例では,カリエスリスクマネジメントを試行錯誤しながら進めた治療者とそれを理解し協力を惜しまない保護者の努力で,ハイリスクの患児の永久歯列の健全な育成を目指した,3歳7カ月で来院したハイリスク患児の9年間の経過を述べる.
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© 2018 一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会

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