抄録
隣接面う蝕は日々臨床で直面するが,直視ができない,プラークコントロールが困難,効果的な非切削治療がないことなどから,カリエスマネジメントが困難な部位である.そこで,混合歯列期から永久歯列の完成まで,臼歯部のう蝕病変検出装置(ダイアグノカム;DIAGNOcam®,カボデンタルシステムズジャパン社)を病変の検出と観察に用い,隣接面の初期う蝕に対して浸透性の高いレジンをエナメル質脱灰部に浸透させるレジン・インフィルトレーション・キット(アイコン;Icon®,ヨシダ社)を応用した症例について治療と観察の経過を報告する. DIAGNOcam®(KaVo Dental Exellence社,ドイツ)およびIcon®(DMG Chemish-Pharmazeutishe Febrik社,ドイツ)については欧米では,その有用性について報告したものがあるが,わが国では臨床応用の成果を報告した例をみないので,この二つを活用した例について観察結果を報告する.