2016 年 12 巻 2 号 p. 27-35
大学病院における小児外来の看護について研究者と参加者が共に考える機会を創り出す事により、日常的な業務の中での小児外来看護についての気づきのプロセスを記述することを本研究の目的とし、アクションリサーチを行った。小児外来看護師7名と研究者2名が6回の討議と気づきのメモを通して小児外来看護についての気づきを記述した。看護師は①小児看護としての特殊性がある、②CNSやWOCとの連携、自分たちのできていることやチームワークがある、③看護師それぞれが看護についての熱意をもち、看護師たちは子どもや親と話す時間を熱望する一方、話すことに対して互いに罪悪感をもっている、④互いの看護について語り合うことが意味をもち、今後の業務に影響する、ということに気づいていた。これらを踏まえて、解決すべき課題の抽出につなげ次の段階に進めていく。