2025 年 22 巻 1 号 p. 11-21
要 旨
目的:コロナ禍の行動制限を経験し、ICT活用が進んだ初等・中等教育を受けた看護大学生のレジリエンスの実態と、情報活用の実践力、失敗観、コミュニケーションスキルとの関連を明らかにする。
方法:全国の看護大学生を対象に、無記名自記式質問紙調査を実施し、レジリエンスを従属変数、看護大学生の特性についての変数を説明変数として、t検定、一元配置分散分析、相関分析を行った。
結果:有効回答434件の分析の結果、看護大学生のレジリエンスは全体的にコロナ禍前の看護学生よりも低かった。一方、情報活用の実践力やコミュニケーションスキルは高かったが、自分の考えを創造する力が低く、失敗をネガティブに捉える傾向がみられた。レジリエンスと情報活用の実践力、失敗観、コミュニケーションスキルは関連し、多様なICTを活用した授業を経験していた学生やコミュニケーションの頻度について対面がSNSよりも多い学生はレジリエンスが高かった。
考察:レジリエンスを高めるためには、ICTを活用しながらも学生が自身で考えを創造する力を高める教育支援、失敗を学びと捉え直す関わり、対面で学生が周囲の人と信頼関係を築ける関わりが必要と考える。