日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
第60回大会/2017年例会
セッションID: B1-6
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第60回大会:口頭発表
大学生の食品表示に関する意識調査
栄養強調表示を中心に
高山 侑樹
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抄録
目的
平成27年4月より現行の法律(JAS法、食品衛生法、健康増進法)の義務表示の部分を一元化した食品表示法が施行されたことで消費者により安全でわかりやすい表示となった。しかしながら、購入者の多くは、新しい表示のどこが変わったのか、何に注意すれば良いのか気づかないケースが多いと思われる。
演者は管理栄養士養成校に所属し、ここでは家庭科教員免許を取得できるため、家庭科教員を目指す学生も少なくない。
家庭科の授業内で「食品」に関する事項を取り扱うことも多いことから、食品表示について理解を深めることで将来、家庭科教員を目指すうえで必要な知識であり、理解を深めることで子ども達に対しても、より深く学ばせられる機会になるであろう。
そこで、本研究では栄養強調表示についてのアンケート調査を実施し、その結果をもとに表示に関する認識を高める方法について検討することにした。

方法
岐阜県K市に所在する管理栄養士養成校に在籍する1年生50名、2年生21名の大学生を対象に、栄養強調表示に関する内容について質問紙調査法にて実施した。回収率は、1年生98%(無回答1名)、2年生100%であった。
アンケート分析結果より、栄養強調表示の正しい理解と知識を深めるために必要な情報提供を模索することにした。

結果および考察
①「栄養強調表示の認知度」については、1年生では「知っている」を選択した者の割合が20.0%、2年生では「知っている」を選択した者の割合が23.8%であった。
②「無○○、不使用、ゼロ○○、無使用、ノン○○、無回答」の中で栄養強調表示の1つである「含まない旨」に該当すると思うものについて調査したところ、1年生では、「不使用」を選択した者が60.0%、「無使用」を選択した者が50.0%であった。2年生では、「不使用」を選択した者が47.6%、「無使用」を選択した者が52.4%であった。1、2年生の両方で「含まない旨」に該当しない「不使用、無使用」を選択する者の割合が高い傾向が見られた。
③「ノンカロリー」と「カロリーオフ」ではどちらを購入するかについては、1年生では「ノンカロリー」と表示されている食品を購入する方に選択した者が54.0%、2年生では「カロリーオフ」と表示されている食品を購入する方に選択した者の割合が52.4%であった。
以上のことから、両学年ともに「栄養強調表示」という表示制度があることを知らない者が多いことが明らかとなった。このことから、まずは、「栄養強調表示」がどのような意味を示し、どのような目的で使用されているのかを理解してもらう必要があると考えられた。そこで今回、「栄養強調表示」について正しく理解してもらうための方法として、スーパーやコンビニなどで市販されている栄養強調表示されている食品を取り上げ、「栄養強調表示」の種類や基準及び表現等をまとめた媒体作成を行った。第三者に分かりやすい情報提供の工夫をすることで、今後の食品購入の選択する際の一助になることが期待でき、家庭科教員を目指す学生が「栄養強調表示」への理解を深められる学習へと活かすことができる可能性があると考えられた。今回は、「栄養強調表示」の基本的事項しか取り扱っていないが、今後も食品表示についての理解を深められるような教育方法について検討していきたい。
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© 2017 日本家庭科教育学会
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