2020 年 71 巻 3 号 p. 182-192
家庭科住居領域の学習内容について, 高校生の興味・関心がどこにあり, 授業を受けることでどのように変化するのかを明らかにすることを目的として, 授業の前後に意識調査を実施し比較した. 調査内容は, 住居領域に対する意識 (重要性, 興味・関心, 難しさ, 役立ち感等), 学習内容の理解度, 学習意欲, 授業の感想, ICT機器の活用についてである.
高校生は住居領域に対して, 他領域と比較して好きであるとは言えないが, 重要な領域であるととらえており, 役立ち感は非常に高い. これらの意識は, 授業を受けることでより高くなる. 生徒は, 地震対策, 住居内事故, 結露対策や騒音対策等の学習内容に興味を示すとともに役立ち感を強く感じており, 理解も深まる傾向が見られた. また, 学習意欲の高い生徒は, 役立ち感を強く感じていることが明らかとなった. 住居領域の学習を通して, 学びが現在または将来の生活に生かせることを生徒が理解し, その役立ち感を持続させる授業展開の工夫が望まれる.