本研究では, 教員が食生活における消費者市民を育成する授業設計をする際の基礎資料を得るために, 消費者市民を育む問題解決型調理実習における研究動向の整理をすることを目的とした. 研究方法は, 「消費者教育の諸概念の分類」を援用した分析枠組みで「消費者市民」に関連するキーワードを選定して, それを課題とした問題解決型の調理実習に関する文献について, 探索的にレビューをした. その結果, 問題解決型の調理実習を活用したカリキュラムを用いた消費者教育は, 消費者市民として必要な「意思決定」, 「資源管理」および「市民参加」のスキル向上の有効性が確認できた. 一方で, 比較的新しい研究であるので, 教育効果の測定に関する課題が示唆された.