若者の被服の色嗜好を調べるべく, 異なる色彩のTシャツCG画像をコンピュータのディスプレイに表示してオンラインによるアンケート調査を行った. その結果, 有彩色の場合では暖色系よりも寒色系のもの, 濃色よりも淡色のものを好む傾向が見られた. また, 無彩色であるホワイトやブラックの色彩を好む傾向があることもわかった. さらに被服の色嗜好をL*a*b*表色系にて定量的に調べたところ, a*, b*ともその値が小さいほど色嗜好が高まることがわかった. つまり, 現在の若者は, 寒色傾向の被服の色相を好むことが定量的にも明確となった. また, 被服の色嗜好と彩度C*abとの関係についても調べたところ, 色嗜好は彩度C*abの値が小さいほど高まることから, 少しくすんだダスティーカラーを好むことも定量的にわかった.
これらの被験者の被服の色嗜好については, 色彩から受ける温熱感に高い相関が認められた. 有彩色においては, 温熱感の低いTシャツ画像を好む傾向が強いことがわかった. 但し, 無彩色の場合については, 温熱感によらずに有彩色よりも色嗜好が相対的に高いこともわかった.