家政学雑誌
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大気汚染の被服材料に及ぼす影響
庄司 光花田 嘉代子油谷 康子西野 静栄
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1960 年 11 巻 6 号 p. 513-519

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抄録

1.大気汚染による布の永溶性汚物付着量並びに汚れ付加濃度は季節別には一般に夏が最低で、冬は高い値を示す。
2.場所別にはかなりの差があり、汚物の種類、又季節により汚染順位は一定ではないが、工業地区は郊外住宅地のa倍から4倍以上の汚物付着量を示した。
3.布別には汚染順位より汚染の傾向が異なるが、汚染順位よりみると、水溶性汚物付着量では5種類の布のうち、綿ブロードはどの汚染物についても順位が上位、ナイロンは下位にある。汚れ付加濃度は綿ブロードとナイロンが低いが、これらの布の通気率が低いことと関係がある。

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