家政学雑誌
Online ISSN : 1884-7870
Print ISSN : 0449-9069
ISSN-L : 0449-9069
重層鉄筋住宅の室温調査 (第2報)
夏に於ける東・西両端と中央部室の室温比較について
竹内 さく原 三千代
著者情報
ジャーナル フリー

1961 年 12 巻 1 号 p. 67-72

詳細
抄録
以上の結果から、鉄筋コンクリート造4階建住吉住宅の3階の夏の気温に就いて次のような事が云える。
(1) 東端、西端、中央部、3室の夏の気温は、西端室が最も高く、東端室と中央部室とは相似ている。
(2) 西端室は毎日の高低較差が少なくて、最低の時でも他の2室のように低温にはならない。この事実は盛夏に於て最も甚だしい。
(3) 夏至前後の日射によって強く熱せられたコンクリート壁の室温への影響は極めて大きく、そのために起る室温の上昇は6~8時間後に現れている。
著者関連情報
© 社団法人日本家政学会
前の記事 次の記事
feedback
Top