家政学雑誌
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調理による蔬菜のペクチン質の変化 (第1報)
中性または酸性で蔬菜を加熱調理したときのペクチン質の変化
後藤 重芳河上 敦子高祖 美紀子
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1969 年 20 巻 4 号 p. 235-238

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抄録
ペクチンは熱溶液で、pH7.1では速かに、pH6.3では徐々に、トランスエリミネーションによって分解した。pH4.1では反応は認められなかった。蔬菜を酢で煮た場合固さが保たれるが、これは酸性でペクチンが安定なためであろう。中性で蔬菜を煮ると柔らかくなるのは、トランスエリミネーションによってペクチンが分解されるためであると考えられる。
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