家政学雑誌
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職業面からみた父子関係に関する研究 (第3報)
父と子の職業観を中心として (2)
久武 綾子
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1970 年 21 巻 4 号 p. 280-285

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抄録
以上、本報を要約すると、
1) 父と子の進学や就職についての話しあいは、親子とも「たまに話す」のがもっとも多く半数以上ある。
2) 父の方は、子とよく話しあいをしているつもりなのに、子の方は父とそう話しあいをしていないと受けとめる現象が15%くらいみられる。
3) 父と子の話しあいで、意見は合うことも合わぬこともあるというのがもっとも多く40%以上ある。にさせる親が鳳暗黙了承する親が1/3で、親の意見に従うよう説得する親はわずか6%しかない。
5) 家庭本位の考え方は、父より子に、またホワイトカラーよりブルーカラーにその傾向が強いようである。6) 職業と家庭の両立をはかるタイプは、ホワイトカラーの父親に多いようである。
7) 父子とも、大学を真理の探求や教養を高める場ではなく、よい就職先を得る手段として受けとめているようである。
以上、職業面からみた父子関係に関する研究の第2 報第3報によって、父と子はその職業観、家庭観を通じ認知構造にかなりの不一致があることが確認された。
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