家政学雑誌
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就労形態からみた共働き主婦の研究
パートタイマーの場合
横山 シヅ
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1971 年 22 巻 6 号 p. 394-401

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抄録
1. パートタイマー就職の動機は、店員群は余暇利用型、工員群は家計補助型が多い。
2. パートタイマーによる収入は家計補助、借入金の返済および建築資金積立、教育費積立など貯蓄にあてられる。
3. 家事はほとんど主婦が担当し、一般家庭主婦と大きな差はない。家庭外の労働時間の増加により家事時間、自由時間が短縮されている。
4. 家事とパートタイム労働の両立は勤務時間の長さに関係があり、その限界は 1 日 5 時間以内である。またこの両立は、主婦が意識的に家事を合理化し、能率的に処理する態度をもつことに関連がある。
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© 社団法人日本家政学会
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