抄録
以上の実験結果から次のことが考えられる.
1) ローリングカラーを製図する際肩先で重ねる方法では衿腰の高さは0.5~2cm程度である.それ以上にしたいときは直線裁ちにしてくり寸法を3cm以下にすればよい.
直線裁ちでは衿腰の高さは1.2~3.5cm程度である.
2) 肩の衿腰の高さは肩で重ねる製図法では後中心より20%程度, 直線裁ちの方法では10%内外低くなる.
3) 衿先の開きは肩で重ねる方法では3~6.5cm程度である.突き合わせのときはやや狭すぎるので衿先で2cm内外カットすればよい.直線裁ちの方法では8~11cm程度である.くり寸法が0~5cmまでは衿先の開きが10cm以上となりやや開きすぎるので衿先で2cm程度出すとよい.