家政学雑誌
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樹脂加工布から遊離するホルムアルデヒドの測定に関する研究 (第1報)
アセチルアセトン法によるホルムアルデヒドの定量について
中西 茂子青木 千賀子
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1977 年 28 巻 7 号 p. 483-489

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抄録
厚生省令によるアセチルアセトン法を用いた樹脂加工布からの遊離HCHOの測定に関して, 時間の短縮による能率化を目的として種々検討を加えた結果, 加温条件を40℃30分を60℃5分とし, 加温後30分室温放置を水でただちに20~25℃付近に低下させて測定することによ表3. ジメドン・エタノール溶液添加後 (HCHO除去後) アセチルアセトン添加によって, 各加温条件においてみられる吸光度り, 1時間以上を要した比色定量を10分またはそれ以内で完了させることが可能になった.しかも, これらの条件によって得られた測定値と省令法による値とはr=0.97という相関係数をもってかなりよく相関することが確認された.
また, 省令で定められたジメドン1%溶液はHCHO濃度が1ppm以上の場合は不十分なため2~3%溶液を用いた方が好ましいと思われる.
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© 社団法人日本家政学会
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