家政学雑誌
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沖縄産野菜類のビタミン C に関する研究 (第2報)
収穫期別ならびに保存にがうりのビタミンC 含有量について
外間 ゆき
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1980 年 31 巻 5 号 p. 338-341

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抄録

沖縄産緑色系にがうりの果肉 (可食部) について, 収穫期別ならびに保存中のもののビタミンC量を定量し, さらにビタミンCと色との相関についてもあわせて検討し, 次の結果を得た.
1) ハウス栽培のもの (12月~翌年3月収穫のもの) が露地栽培物に比較して総ビタミンCが多く含まれ, かつ還元型ビタミンC含有率も高い.
2) 保存中のにがうりについては黄変化に伴い著しくビタミンC量が減少し, 色とビタミンC含有量の間に相関性が認められる.
3) 測色色差計によるにがうりの色, すなわち主波長, b値, 彩度とビタミンCの間には有意の負の相関が認められ, それぞれ-059, -068, -0.69であった. 色よりビタミンC量の推定を行うならば, b値を利用するのが簡便でよい.

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