家政学雑誌
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市販うどんの品質調査
倉田 美恵土屋 房江辻 祥子奥山 清美塩田 芳之
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1982 年 33 巻 5 号 p. 271-275

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抄録

1) 製造年月日の表示が完全でなく, 正味重量が表示重量に足りないものが約20%あった.うどんの断面積は平均0.19cm2であったが加熱すると手打めんは機械めんより断面積の増加が大であった.100gの平均価格は機械めん23.5円, 手打めん26.0円, 真空包装めん34.5円であった.
2) 水分含量78.4~64.4%, 平均73.5%, pH6.54~4.17, 平均4.98であった.塩分は1.06~0.04%, 平均0.41%, 手打めんは塩分が多い.沸騰水中で30秒加熱すると平均28%減少した.
3) 昭和55年3月過酸化水素の使用基準が改正され, 経過措置期間でも検出しないこととされながら明らかに残留していたものが16.6%あった.プロピレングリコールは, 約19%に検出されたが定量限界以下であった.
4) うどん1本当りの切断応力は手打めんは機械めんの1.8倍あり官能テストの結果, 手打めんが好まれた.

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