33℃の温暖環境下でウエストのゆとりが-4cmと+2cmのタイトスカートとフレアースカートあるいはボディスーツを着用した, 椅坐安静中の健康青年女子の発汗速度を測定した.その結果, ウエストのゆとりが-4cmのスカートおよびボディスーツを着用中の発汗速度が減少することが明らかとなった.これはボディスーツおよびスカートにより身体へ加えられた圧迫によって惹起されると考察した.この場合, 従来の高木らの研究において使用されている50~2,000g/cm2の圧力に比べ, 本研究において衣服によって身体に加えられた圧力は, 10~249/cm2と小さいのであるが, 圧迫面積がスカートのウエストで約120cm2, ボディスーツで約2,500cm2と大きいために圧迫による発汗速度の抑制が生じたと考察した.