家政学雑誌
Online ISSN : 1884-7870
Print ISSN : 0449-9069
ISSN-L : 0449-9069
寒天調理に関する研究
錦玉糖のショ糖および寒天の分解について
後藤 芙三江吉松 藤子松元 文子
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 35 巻 7 号 p. 459-462

詳細
抄録
錦玉糖の最終温度が102℃以上になるとショ糖の分解が起こり, 還元糖は増加し, 還元糖の分解に伴う酸性物質(有機酸)が生成し, pHは低下する.106±1℃では, ショ糖の分解がさらに進み, 108℃ではショ糖の分解によって生じた有機酸によって寒天は分解し始め, ゲル形成における水素結合が弱くなり, ゲルは軟らかくなり, あめ状を呈するものと考えられる.
著者関連情報
© 社団法人日本家政学会
次の記事
feedback
Top