家政学雑誌
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女子大生の生活場面と着装基準に関する研究
衣生活システムの理論的・実証的研究 (第3報)
中川 早苗
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1986 年 37 巻 5 号 p. 397-403

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抄録
女子大生の生活場面と着装基準に関する以上の調査結果から次のようなことが明らかになった.
1) 女子大生が, さまざまな生活場面で着装する衣服を選択する際に考慮する着装基準は, 因子分析の結果, 社会性因子, ファッション性因子, 着心地・実用性因子の三つから構成されていることが明らかになった.
2) 三つの着装基準への因子得点をもとにクラスター分析を行った結果, 四つのクラスターが得られた.着心地や実用性を考慮し, なおかつ社会性やファッション性も考慮する標準的なタイプが41.8%ともっとも多く, 逆にどの基準もあまり考慮しないタイプは13.7%だった.
3) クラスター別クロス集計を行った結果, 日常関心事や生活態度, おしゃれ意識や衣服観, 着装行動などにおいてクラスター間に差異がみられた.
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© 社団法人日本家政学会
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