家政学雑誌
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熱遮断能からみた衣服の着方 (第5報)
衣服地間の充填物による保温効果
渡辺 ミチ茂木 朋子
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1956 年 6 巻 3 号 p. 85-86

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抄録

空気層の充填に用いる綿の密度は、真綿、木綿綿、ナイロン綿何れも熱遮断能の点では0.038乃至0.057g/cm3が最高の保温効果を示すが、綿の使用量などの点も考慮に入れると、0.038g/cm3が最適密度ということができる。またこの密度では凡そ30mmまでは厚さに比例した保温効果を持つが、それ以上は厚さを増しても効果は大にならないことがわかった。なお外側に用いる衣服地として、通気性の小さいものを選ぶことによって保温効果が一層大きくなることが知られた。

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