日本家政学会誌
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団子の老化過程の速度論的検討 (第3報)
低温貯蔵時の団子のクリープ挙動に及ぼす粳および糯各米粉粒度の影響
勝田 啓子三浦 靖
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1993 年 44 巻 11 号 p. 935-940

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抄録

粒度の異なる粳米粉と糯米粉を用いて団子を調製し, 0℃で50時間貯蔵している間に経時的にクリープを測定し速度論的解析を行い以下のことが判明した.
1) 冷蔵の場合の老化の反応速度定数は, 粳団子, 糯団子共に150-200メッシュの米粉で調製されたものが最大値を示した.
2) 粳団子に比べ糯団子の方が, 約2~4倍老化が速いことが判明した.
3) 室温 (25℃) 貯蔵と比較して, 低温貯蔵の場合は, 約11~21倍速く老化することが明らかになった.

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