日本総合健診医学会誌
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テクニカルノート 健診施設における画像情報保管に関する一考察
―フィルム保管と電子媒体保管の比較―
小笠原 克彦安藤 裕斎藤 正道板垣 佑司渡辺 一知遠藤 晃櫻井 恒太郎
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2000 年 27 巻 4 号 p. 409-414

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抄録

今回, 我々は検診 (健診) 施設における電子媒体を用いたX線画像の保管に関して, 経済性の面より導入の可能性を検討した。方法は実際の検診施設より得られたデータをもとに, 従来のフィルム保管モデルとCD-Rによる電子媒体保管モデルを作成し, 画像記録媒体の費用, 設備費の差, 保管容積を計算・比較した。その結果, 以下のことが明らかになった。 (1) 画像記録媒体の費用は, フィルム保管モデルの方が非圧縮で30~80倍, 1/10圧縮で300~800倍フィルム保管モデルの方が高価であった。 (2) フィルム保管モデルと電子媒体保管モデルの費用に関する分岐点を年間受診者数5, 000人とした場合, フィルム保管モデル (一人当たり2, 000円のフィルム費用) と電子媒体保管モデル (非圧縮) の設備費の差は982万円と推定された。 (3) 画像記録媒体の保管容積は, フィルム保管モデルの方が45倍 (非圧縮) ~400倍 (1/10圧縮) の容積が必要であった。

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