室内空気質を評価するために二酸化炭素平均濃度測定用パッシブサンプラーと測定シムテムを開発した。140mlのプラスチック広口ビンの蓋には拡散管と開口管を付け,アルカリ吸収液を含浸させたフィルターを底部に置いたものをサンプラーとした。サンプリング後,吸収液に硫酸を添加し,気相に移行させた二酸化炭素を赤外吸収式濃度計で測定する。平均暴露濃度は気相濃度と予め実験で求めた拡散によって決まる係数とサンプリング時間から計算される。本法で住宅における一日平均濃度の測定を行い,従来法と比較し,実測に使用できることを確認し,さらに本法を住宅の平均換気率の推定,オフィスの平均濃度の分布測定に適用し,環境評価を試みた。