人間と生活環境
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伝熱面積を考慮した人体表面3次元モデルに関する研究
鳥居 孝行藏澄 美仁土川 忠浩大和 義昭松原 斎樹
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2003 年 10 巻 2 号 p. 94-100

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抄録

人体と周囲環境との間の熱交換量を数値シミュレーションにより正確に求めることを可能とする実測による人体表面3次元モデルの開発をし、その有効性を検証した。人体表面3次元モデルは、伝熱面積を考慮して開発した。実測は非接触3次元デジタイザを用いて、立位・裸体の成人男性1名を被験者としておこなった。シミュレーションモデルを構成する面の数は、約11,400個であった。シミュレーションモデルの有効性の検証は、人体の対流伝熱面積、人体と床面との接触伝熱面積及び人体の放射伝熱面積の比較によりおこなった。その結果、シミュレーションモデルと人体の対流伝熱面積の差は0.4%であった。また、放射伝熱面積の差は2.6%であった。床面と人体との接触伝熱面積の差は9.5%であった。開発した汎用モデルの有効性を伝熱面積の視点から検証した。

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© 2003 人間-生活環境系学会
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