人間と生活環境
Online ISSN : 2433-2836
Print ISSN : 1340-7694
ISSN-L : 1340-7694
鏡面反射による熱収束技術
-Square-pipe array を用いた局所暖房技術-
糸井川 高穂岡本 智行山本 裕紹
著者情報
キーワード: CMA, SPA, 放射, 収束
ジャーナル フリー

2018 年 25 巻 2 号 p. 75-84

詳細
抄録

直交する鏡面を用い、熱源と面対称の位置に熱放射を収束させることによる局所暖房技術を提案した。この原理の確認と熱の収束効果の定量的評価のために、862×504mmのSPA(Square-pipe array)を想定したシミュレーションおよび実測を行った。解析および実測では、熱源、SPA、受熱面を500mm間隔で設置した。解析により、熱放射の平面的・立面的な収束を確認した。また、ピンポングローブ温度計を用いた測定では、SPA不使用時には最大で約0.3℃の温度上昇であったのに対し、SPA使用時には約1.0℃の温度上昇となり、SPAによる熱放射の収束効果を確認した。これらの解析および実測により、熱放射を収束させる効果を実証するとともに、収束の分布を確認し、局所暖房としての可能性を示した。

著者関連情報
© 2018 人間-生活環境系学会
前の記事 次の記事
feedback
Top