地域型住宅と薪ストーブ使用住宅の実態及び相互関係を明らかにする事を目的として、山形県最上郡金山町を対象として地域型住宅の戸数と薪ストーブ使用住宅の戸数に関する悉皆調査を行った。地域型住宅は町全体の41.6%(720戸)の割合で建設されており、薪ストーブは町全体の11.5%(199戸)で使用されている事が明らかになった。地域型住宅は町内の市街地エリアにおいて51.7%(329戸)と最も割合が高く、薪ストーブ使用住宅は町内の山間エリアで23.9%(78戸)と最も割合が高い事が明らかになった。一方で、地域型住宅における薪ストーブの使用率は9.9%(71戸)と相対的に低い。同じ町においてもエリアごとに地域型住宅の戸数や家屋形態が異なるとともに、薪ストーブの使用が地域型住宅の家屋形態に影響を及ぼしている可能性を示した。