抄録
発汗サーマルマネキンを用いて、市販のファン付き作業服の熱抵抗および蒸発熱抵抗を測定した。ファン
強度を 0(なし)、1(最弱)、2、3、4(最強)と 5 段階に変化した時の効果を比較した。その結果、ファンによる
冷却効果は大きく、ファン強度が上がるに従い気流は段階的に大となるが、熱抵抗はファン強度1から2の間で
冷却効果の増加が大きかった。一方、蒸発熱抵抗はファンなしと比較するとファン強度 1 でも低下し、水分蒸発
に対する気流の効果は、熱移動に対するよりも大きいことが示された。ファン強度最大の場合の熱抵抗は肌着一
枚分低下し、胸部腹部上腕部の効果は大であるが、前腕部では冷却効果は見られなかった。ファン位置の検討が
必要である。