主催: 人間-生活環境系学会
後援: 日本学術会議
会議名: 第42回人間-生活環境系シンポジウム
回次: 42
開催地: 大阪府寝屋川市池田中町 17-8 摂南大学寝屋川キャンパス 5 号館 552 教室
開催日: 2018/12/08 - 2018/12/09
p. 31-34
地盤内水分がコンクリート壁体を通じて室空気へ移動することによって、室空気が冬期に高湿化し、窓面 結露が生じている無人の半地下型の住戸を対象として、地盤内水分の影響を考慮した熱水分移動の計算モデルを 用いて、冬期の換気促進、地下外壁の内断湿が対象室の湿度に及ぼす影響を示した。11 月から 2 月まで換気回数 を 1.0(回/h)に増すと、対象室の冬期の窓面結露は生じない。また、地下外壁の内断湿を行うことによって、地 盤から室空気への水分の移動を遮断し、対象室の冬期の相対湿度を 20%低下させることができる。換気回数 1.0(回 /h)の室でこの対策を行った場合にも、壁表面の夏型結露のリスクの増加は許容でき、なおかつ壁表面の夏型結 露のリスクの増加は許容範囲内であることが確認された。