人間‐生活環境系シンポジウム報告集
Online ISSN : 2434-8007
第42回人間-生活環境系シンポジウム報告集
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通風温度測定装置と狭小部位の熱収支測定
-通風装置と水分移動測定装置の制作-
*梶井 宏修井川 正治菅原 作雄土川 忠浩宮本 征一薩本 弥生久保 博子宮沢 モリエ山岸 明浩
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p. 67-70

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抄録

温度測定機器の種類は数多く販売されていて、比較的安価で、高速で簡便な測定機器が使用可能となった。 各種測定機器を用いた気温測定値は、同じ環境下で測定を行った際でも、機器によって測定結果が異なる場合が ある。恒温恒湿室などでは気温と熱放射が等しく制御されているため精度良く測定できる。しかし、日常生活で の暑熱環境などの冷房時ではかなりの時間がたって均一な温度にならない限り天井面の温度が高くなっている場 合が多い。また、寒冷時に暖房する場合には測定センサが壁や窓ガラス面などの放射受け、気温と放射温度が同 じでない場合は実際の気温と測定器の示す値が異なる。中間期においても上下温度差が生じている場合が多い。 これらの熱環境把握にはセンサが受ける熱放射を少なくするか対流熱伝達量を増やす方法があるが、今回気温測 定センサを簡便な通風装置に挿入する方法などですでに使用している機器に対応できる装置も製作した。 普及のため具体的な長期間放置測定に関し、バッテリー、ファンモーターおよび小型になったデジタル相対湿 度計の検討を行う。 水分蒸発量測定1)のためのカプセルの加工方法に触れ、壁や衣服および寝具など狭小部の気温、湿度、熱放射 収支2)および表面からの水分蒸発量の測定具の制作についてについて述べたい。

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© 2018 人間‐生活環境系学会
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