主催: 人間-生活環境系学会
後援: 日本学術会議
会議名: 第45回人間−生活環境系シンポジウム報告集
回次: 45
開催地: 名古屋市南区滝春町10番地3 大同大学
開催日: 2021/12/04 - 2021/12/05
p. 53-56
本論文では、住宅の熱負荷解析ツールBEST-Hを用いて、都道府県毎の冬季住宅内の温熱環境・安全性の現状を評価した。解析は都道府県を細分割した一次細分区域毎に行われた。冬季住宅内の安全性は、BEST-Hの部屋毎の温度分布から起床時血圧、脳・心疾患死のリスク評価指標であるハザード比を算出することにより評価した。分析の結果、ハザード比を用いたリスク評価は、人口動態統計より得られた脳・心疾患死のデータと対応する傾向が確認され、この評価手法が十分な精度を有すること、が明らかとなった。地域毎の安全性の評価、リスク軽減手法の方向性の分析が今後の課題である。