抄録
本研究では1㎥チャンバーを用いて、半導体ガスセンサによりにおい物質の拡がり方を測定した。チャンバー内の給排気は、給気をチャンバー下部に設け、排気の位置を2条件設定し、排気の位置の違いによるにおい物質拡散挙動を検討した。におい物質には、シトラス系香料のD-Limoneneと、特定悪臭22物質にも指定されており、し尿のようなにおいを持つアンモニアを用いた。排気口を天井面に設置した条件では、アンモニアを積極的に排気することができ、D-リモネンは空間内に拡げることが出来るため、臭気を積極的に排気し、芳香剤のかおりによる空間の雰囲気変化によって悪臭対策を行うことが最適な給排気条件である。