抄録
ファン付き作業服の内側に厚さの異なるインナーメッシュパッド(メッシュ)を取り付けて、フルハーネスを着用させた時の開口部から出る気流速度と着衣熱抵抗を測定した。内側に取り付けるメッシュの厚さは、1.5mm、0.7mm、0mm(なし)の 3 条件である。気流速度の解析には粒子画像流速測定法(Particle Image Velocimetry, PIV)を使用した。ファン付き作業服のファン強度は大きいほど、開口部から出る気流速度は速くなった。メッシュは厚いほど前頸部の気流速度は速くなるが、手掌・手背では遅かった。メッシュを取り付けることで熱抵抗値は大きくなったが、1.5 mm と比較して 0.7 mm の方が熱抵抗値は小さかった。メッシュの厚さを部位別に調整することで、熱抵抗を抑えつつ、排出される気流速度を確保できることが示唆された。