病院の自動受付機の可読性向上に向けた赤色系タッチパネルデザインの検討

抄録

異なる明度と彩度の赤（HSV340°）の背景色に白文字を表示したタッチパネル画面72種について、若齢者群、擬似高齢者群（高齢者擬似眼鏡着用）の2条件で、可読性とデザイン性（印象の良さ）の評価実験を行った。その結果、若齢者群、擬似高齢者群とも、全ての彩度において背景色の明度が高いほど可読性の評価が低く、中明度から高明度の場合、背景色の彩度が高いほどデザイン性の評価が高かった。タッチパネル画面に白文字を表示する場合、推奨できる赤色系の背景色の条件は、明度50～60%かつ彩度70～80%であった。