日本病院総合診療医学会雑誌
Online ISSN : 2758-7878
Print ISSN : 2185-8136
原著
経皮内視鏡的胃瘻造設術後の合併症, 予後と栄養評価との関係
尾関 伸司土屋 洋道菅原 崇
著者情報
キーワード: PEG, O-PNI, 合併症, 予後
ジャーナル フリー

2022 年 18 巻 6 号 p. 395-398

詳細
抄録
予後推定栄養指数(Onodera-prognostic nu- tritional Index;O-PNI)低値群と高値群とにわ けて,経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy;PEG)後の合併症,予後について検討した。対象者は 2018年4月から2021年3月までに当院で PEG を行った患者51人とした。栄養評価はO-PNIで行った。また術前栄養状態と術後合併症,術後死亡率の関係を調べるために,以下のような群わけを行って検討した。A群;PEG前のO-PNIが35未満,B群;PEG 前のO-PNIが35以上とした。結果は A 群の方が合併症数,死亡数ともに有意に多かった。O-PNIで術前栄養リスク評価を行う事は胃瘻造設後の合併症の低減と予後改善に有用である。
著者関連情報
© 2022 日本病院総合診療医学会
次の記事
feedback
Top